2024年1月29日月曜日

シリーズ:イヌワシの狩り(1)沢に隠れてヤマドリに近づく。
Series: Hunting Techniques of Golden Eagles (2) Hide in a creek and approach Cooper pheasant.
系列:金雕的狩獵技巧 (1) 藏身於溪流中,接近銅長尾雉。
Serie: Jagdtechniken von Steinadlern (1) Verstecken Sie sich in Bächen und nähern Sie sich dem Kupferfasan.
Серия: Способы охоты на беркутов (1) Приближение горных львов, прячущихся в ручьях.

  • 日本イヌワシ研究会によれば、イヌワシの生息ペア数は1980年代の半分近くに減少しています。特に、人間の生活域に近く観察の容易な生息地ほど減り方が著しいことから、イヌワシの行動を詳しく観察する機会はかつてより大幅に少なくなったと考えられます。
  • イヌワシの保全を志す方々の観察経験を補うことを目的に、イヌワシの狩りの特徴的な観察例をシリーズで投稿することにしました。1例ずつの不定期配信ですので時々このブログをチェックしていただければ幸いです。
  • それでは最初の観察例です。
  • 残雪期、尾根の上の岩場から飛び立ったオスのイヌワシは、およそ1km先まで水平飛行しながら展葉前の落葉樹林を見下ろした。イヌワシは落葉樹林を通り過ぎた所にある深い沢の源頭部に飛び込むと、翼角を開いて翼先をすぼめ、頭を下にしたスペード型で急降下した。150mほど沢を下ると急に翼をひねって浮き上がり、沢を外れて落葉樹の隙間へ突入した。足元からヤマドリが飛びだして斜面下方へ逃避した。イヌワシはヤマドリを見失い、次の獲物を探しに飛び去った。
  • イヌワシが突入した落葉樹の隙間(幹間距離)は15.5m×41.0m(沢幅を含む)であった。

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