- 2026/6/5 林野庁から「全国森林計画(変更)」及び「森林林業基本計画(更新)」が公表されました。
- 人口減少や輸入材に頼れないという国内外の情勢が強く反映された内容です。
- また、昨年度の森林・林業白書をうけて生物多様性を高める林業経営が主要テーマの一つとなっています。
- 全国森林計画
- 従来、単層林及び複層林に分類されていた林業適地にある人工林の整備方針については、「多様な伐期の設定や伐採面積の縮小・分割に取り組みつつ」の表現が使われ、より持続可能性と生物多様性に配慮した表現になっています。
- かつて、化石燃料への転換や自然保護団体の抵抗等により衰退した日本の伝統林業については、「農地や草地等と複合生態系を構成する二次的な里山林の保全管理等に努める。」の記載が注目されます。
- 森林林業基本計画
- 人工林の整備及び保全の考え方として、「希少な生物が生息・生育する森林など属地的に生物多様性保全機能の発揮が求められる森林においては、その機能の発揮に必要な施業等により、人工林を維持し、又は天然林へ移行する」ことが記載されました。このことは、現行の択伐面積の上限(0.05 ha未満)に限定されない、より費用負担の少ない施業方法にも選択肢を広げたものと思われます。※ただし、全国森林計画における公益的機能別施業森林「希少な生物の保護のため必要な森林」では「択伐による森林施業に限る」となっていますので注意が必要です。
- KPI一覧「生物多様性を高める森林づくりが行われている森林の面積割合:2割(令和6年度)→6割(令和12年度)」の記載が注目されます。
- また、26ページ全体を使って「生物多様性の保全等のための多様な森林づくりの推進」が特集されています。