2022年12月31日土曜日

2022年、新潟県におけるイヌワシの繁殖状況は、繁殖成功6ペア、繁殖失敗又は未繁殖9ペアの0.4でした。

 

  •  2022年に県内で確認されたイヌワシの繁殖成功率は0.400 [0.163₋0.677]でした。
  • 内訳は、繁殖成功(少なくとも1羽以上のヒナを巣立たせたペア数)が6(推定1を含む)、繁殖失敗(1羽もヒナを巣立たせることのできなかったペア数)が9(推定3を含む)でした。
  • 繁殖成功のうち1例は、2羽の幼鳥が確認されたことから、2022年の新潟県における生産力(1ペアあたり幼鳥生産数)は0.467 [0.188₋0.962]でした。
  • 繁殖失敗の1例は、営巣岩壁の上を冬山登山者が通過するたびに繁殖中断が続いていた湯沢町の事例です。今年は繁殖直前にオスの入れ替わりがあったことから営巣しませんでしたが、首都圏の山岳会から登山自粛にご協力いただいたことから、来年の繁殖に期待がかかります。

2022年12月27日火曜日

令和4年度野生生物保護功労者表彰 布川耕市さんに日本鳥類保護連盟会長賞!

  • 令和4年6月11日、新潟県愛鳥センター紫雲寺さえずりの里において、令和4年度野生生物保護功労者表彰式が行われ、新潟県イヌワシ保全研究会創設メンバーで新潟県イヌワシ保護基金の設立者でもある布川耕市さんに日本鳥類保護連盟会長賞が授与されました。

布川さんの功績はこちら(環境省報道発表資料より)

  1.  県内各地で行われる探鳥会や講演の講師を務め、自然や野鳥保護思想を広めるための貢献や、講演等を通じて森林生態系の理解や保全につながる普及啓発活動に尽力した。
  2. イヌワシやコアジサシなど希少鳥類の生態調査と保全対策を担当し、事業関係者や保護対策案等の助言をした。また、各種希少鳥類の生息分布調査の保護資料の収集と整備に貢献した。 
  3. 国土交通省飯豊山系砂防事務所環境アドバイザーとして胎内川や荒川流域の保全管理事業に関わり、野性鳥類保護の観点から適切な助言を行った。 

  • 新潟県イヌワシ保全研究会は、この受賞を励みにイヌワシと県民社会との共存・共生により一層取り組んでまいります。

注目記事

2018年9月8日、イヌワシにも配慮した雪国観光圏スノーカントリートレイルがオープンしました!

雪国観光圏スノーカントリートレイルは、3県7市町村(新潟県:湯沢町、南魚沼市、魚沼市、十日町市、津南町、長野県:栄村、群馬県:みなかみ町)の山岳路、歴史ある古道、温泉地などをつなぐ全長307kmのロングトレイルコースです。 著名なアドベンチャーレーサーであり歴代コースディレ...